アメリカの住所の読み方

ゴマちゃんHPではテレビや映画のロケ地、フリマやアンティック・ショップ等の情報を紹介しています。しかしそれらの場所の住所を教えてもらっても、果たして住所だけを頼りにその場所に行けるでしょうか?やはりそれはかなり大変だと思います。しかしアメリカの住所の読み方が分かればかなり違ってきます。
このページでは住所を見て目的地にちゃんと着けるようにアメリカの住所の読み方を説明しています。この内容は私自身の今までの数多くのロサンゼルスへの渡米を元に説明をしていますが、アメリカの他の地域へ行っても多分通用するだろうと思います。カナダのバンクーバーへ行った時も問題なく大丈夫でしたから。

アメリカのテレビドラマ「ロズウェル」のロケ地である Covina の街を参考にして早速説明をしていきます。
「223N. CitrusAve. Covina CA」
上の住所は「ロズウェル」に登場するクラッシュダウン・カフェの外観ロケ地に使用された建物の住所です。アメリカの住所は日本とは逆で、番地から始まります。この住所を説明すると カリフォルニア州(CA)にあるコビーナという街のシトラス通りの北へ223番地という意味になります。

それでは住所の読み方を詳しく説明していきます。アメリカのどの街にもその街の住所上の基準地点があります。その基準地点は街を南北に走る大通りと東西に走る大通り、その2本が交わった場所という場合が多いです。(街によっては基準になる道路が東西・南北どちらか1本だけという場合もあります。)

Covina の場合、南北に走る CitrusAve. と東西に走るBadilloSt. との交差点が基準地点になっています。そこを基準(0番地)にして東西南北に番地が始まります。もちろんの事ですが Covina の街にある全ての道路が この基準地点を通っている訳ではありません。街を東西に走る全ての道は南北に走る CitrusAve. との交差点が基準点(0番地)になるのです。東、及び西に行くにつれて番地の数字が増えていきます。同じく南北に走る全ての道は東西に走る BadilloSt. との交差点が基準点(0番地)です。これも北、及び南に行くにつれて番地が増えていきます。

223N.とは基準点より北に223番地という意味になりますが、建物が実際に223軒もある訳ではありません。番地は必ずしもつながっているとは限らないのです。そして番地の百の位はブロック(区画)を表しています。ですからこの番地は基準点から北へ2ブロック行った所という意味になります。

番地の後に付いている N. は方角を表していますが他には S. E. W.と合計4つあります。
N.=North  S.=South  E.=East  W.=West

ついでに通りの名前の短縮形の意味も書いておきますね。
FRWY.=FREEWAY  HWY.=HIGHWAY  Blvd.=Boulevard(大通り)  Ave.=Avenue  St.=Street  Dr.=Drive  Rd.=Road  Pl.=Place

そして番地にはもう一つ大事な意味があるのです。それは番地の数字が奇数か偶数かという事で道路のどちら側に建物があるかという事が分かるようになっています。

東西に走る道路(番地の後ろにE.かW.が付いています。)
番地が奇数→道路の北側   番地が偶数→道路の南側

南北に走る道路(番地の後ろにN.かS.が付いています。)
番地が奇数→道路の西側   番地が偶数→道路の東側

尚、LA以外の地域では奇数と偶数が逆の場合もあります。しかし別に心配はいりません。実際に現地に行った時に建物に書かれた番地表示を見ればどちら側が奇数なのか偶数なのかすぐに分かりますから。

クラッシュダウンカフェのロケ地に1度も行った事がない人でも 223N. CitrusAve.という住所さえ分かれば「ロケ地は南北に走るシトラス通りにあって、街の基準点より2ブロック北へ行った所の223番地で、その建物は道路の西側にある。」何とここまで分かるのです!アメリカの住所の作り方は何とすばらしいのでしょうか!

住所の読み方は理解できましたか? それでは次は実際にその目的地に行く方法です。 例えばクラッシュダウン・カフェに実際に行ってみる場合に、住所である程度の情報は分かります。しかし Covina の街がアメリカのどこにあるのかが分かりませんし、当然その場所への行き方も分かりません。そこで必要になってくるのが道路マップです。ロサンゼルスの広域図はLAの観光ガイド等を見ると載っていると思うのでそれを見ると Covina はダウンタウンから東へ約30kmの所にあるのが分かります。しかし実際にレンタカーで道路を走ろうと思ったらもっと詳しい道路地図が必要です。その地図とは道路の名前が全て書いてあるタイプの道路地図です。(アメリカでは StreetMap と言います。)この道路地図は日本ではちょっと入手が難しいので現地に着いてから購入しましょう。 折りたたみ式の地図が安くて携帯に便利です。空港、書店、コンビニ、ガソリンスタンド等にあります。レンタカー営業所にも広域図は置いてありますが、さすがにストリート・マップまではありません。

詳しい地図を現地に着いてから買うのは良いのですが、この場合は出発するまでの日本にいる間に現地での行動予定を立てる事ができない事が大きな難点です。そこで大変便利で簡単なのがインターネットでアメリカの地図情報を入手する方法です。 現在、私もアメリカのまったく知らない場所へ行く時には、ネットで必要な地図情報を入手して行動計画を立て印刷して持参するようにしています。そして現地に着いてから詳しいストリートマップを購入しています。そして以前に比べるとネットの地図情報もかなり詳しく正確になっていますので、最近では現地で地図を購入しない場合の方が多いです。 下に地図情報のリンク先を二つ書いておきます。

Google マップ      Bing マップ

基本的にどれを使っても同じですが、日本でもお馴染みの Google マップと Bing マップがお勧めです。(Google マップのストリートビューと Bing マップの概観図は大変にロケ地探しの役に立っています。)これで簡単にアメリカの地図をゲットする事ができますが、今では詳細が分かる衛星写真も当たり前に入手でき大変便利になって、本当に時代の流れを感じてしまいます。私がアメリカに行き始めた頃にはインターネットはこの世に存在していませんでしたから。

ところでアメリカの道路地図を見てみると日本の道路地図とかなり感じが違います。アメリカでは全ての道路に名前が付けられているので交差点の目標物はほとんど地図に書かれていないのです。アメリカの地図は最初はとても見づらく思えますが、慣れたらこの方が非常に使いやすく思えます。実際にアメリカの道路を車で走ってみると、交差点ごとに交差した道路名が標識に書かれてあるので ストリートマップさえ手元にあれば自分の現在地と走っている方向等が一目瞭然です。

LAで車を使った移動はフリーウェイ(FRWY)を使う場合が多いですが日本と違い通行料金は必要ありません。ダウンタウンから Covina に行く場合には FRWY10 を使います。(数字で名前を付けられています。)ダウンタウンから FRWY10 に乗る場合、フリーウェイの入口が「10East」と「10West」と二つありますがLAから東へ向かうので 10East と書かれた入口に入ります。日本では上り線、下り線という言い方をしますがどっちの方向が上りなのか下りなのかが分からない場合もありますよね。アメリカでは南北に走るフリーウェイには名前の数字の後に「North」か「South」が、東西に走る フリーウェイには名前の数字の後に「East」か「West」が付いて進む方向(方角)を表しています。

今までの説明を読んだだけで住所や走り方のすべてが分かるという事は決してないでしょう。ただし、実際にアメリカへ行ってレンタカーで走ってみると最初の内はかなり苦労をするでしょうが すぐに分かって来るようになります。とにかく行動あるのみ!がんばってください。 ゴマちゃん店長 西岡 孝

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